大阪医科大学 医学部 医学科 外科学講座 胸部外科学教室 根本 慎太郎 教授

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研究開発で手術を変えよう

30分のミニ講義を聴講しよう! こどもの心臓の成長を助ける手術材料の開発

現代の先天性心疾患への手術治療では残念ながら「治療の限界のある複雑な病気」がいまだに残っている課題があります。この課題解決のため医学、薬学、化学、工学、企業、そして行政が力を合わせ「チームによる新しい医療機器の開発と実用化」を進めています。

先生からのメッセージ

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高校生のあなた! 現在そして未来に向かって医学(病気のメカニズムをさまざまな方法で探り、新しい治療を開発して行く学問)と医療(病気だけではなく患者さんをチームで効果的に診断・治療していくシステム作り)を私たちと一緒に探究しませんか? 「よーし! 世のため人のため、そして自分のために医師になるぞ!」というあなたの熱意を大阪医科大学は応援します。世界に打って出るチャンスも自分の手で掴めます! アットホームな雰囲気の中で活躍している様子をいつでも見に来て下さい!

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赤ちゃんの心臓手術は大人の手術とは大違い 機械などを長い間使っていると、異常が出て壊れたりしますが、大人の心臓にも同じようなことが起こります。薬で解決できない場合は手術で治しますが、基本的に調子の悪いところを人工弁や人工血管で置き換えます。体外循環という装置を使って心臓を止めながら安全に行うことがポイントになります。術後は生活習慣病などによる合併症を起こさないよう注意が必要です。
ところが赤ちゃんの患者となると、手術自体に対する考え方がまったく異なります。赤ちゃんの心臓は、まだ人生のスタート地点に立ったばかりなのです。これから先何十年も続く人生を支えていく心臓に治すという視点が求められます。
心室が一つしかない赤ちゃんの手術 例えば先天性心疾患で、働ける心室を一つしか持たずに生まれてくる赤ちゃんがいたとします。正常な心臓なら血液は静脈を通って心臓に戻り肺に送られます。肺で酸素をたっぷりと含んだ血液が、心臓から動脈を経て再び体中に送り込まれていきます。
しかし心室が一つしかないと、静脈血と動脈血が混ざり合ってしまうのです。そのため、赤ちゃんにチアノーゼ(皮膚や粘膜が青くなること)が出てしまいます。そこで行われるのがフォンタン手術で、上大静脈と下大静脈の両方を直接肺につなぐものです。そして肺から戻ってきた酸素たっぷりの血液を、一つある心室の力で体内に送り出します。
赤ちゃんは未来からの留学生 フォンタン手術も、決して万能ではありません。赤ちゃんの状態によっては、別のやり方で治療しなければならない場合や、カテーテル治療や薬を使う場合もあります。
絶対に忘れてはならないのが、赤ちゃんは未来からの留学生だということです。医師には、赤ちゃんを何としてでも元気にし、きちんと未来に送り届けてあげる責任があります。また赤ちゃんとは言葉によるコミュニケーションを取ることもできません。そのためお母さんとお父さんをはじめ看護師などパラメディカルスタッフと強固なチームを組んで、治療に携わる必要があるのです。

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